検査科

検査科概要

 検査科は病院理念のもと、自己研鑽と高い専門性の維持、患者さんへの接遇・サービスの向上、診療機能が円滑に稼働する運営を柱として掲げ、医師・看護師など他職種の人達と連携をとりながら、チーム医療の一端を担っています。
 検査科では患者さんから採取した血液・尿・便などを調べる検体検査と心電図や超音波検査など患者さんを直接調べる生理検査を最新の自動分析機器や画像診断装置を用いて実施しています。また健康診断・人間ドック・巡回検診における検査も行っています。
 各検査部門におきましては、医師会・技師会等の外部の精度管理、研修会・学会等にも積極的に参加し、常に正確なデータが迅速に24時間体制で報告できるよう日々努めています。各種認定資格者を有しています。また臨地実習の受け入れも行っています。
 スタッフ一同、受診者の方に優しく、信頼される検査を通じて、皆様の健康をサポートできるよう努力してまいります。

検査科理念

患者情報発信基地として質の高い情報を提供します。
病院診療機能が円滑に稼働する検査科運営を目指します。
自己研鑽を図り、地域との連携による研修受け入れを推進します。
経済的効率化・医学的効率化の向上を目指します。

患者さんへの接遇・サービスの向上に努力します。
安全性の確保をはかります。

スタッフ

臨床検査技師 13名
検査事務 2名

認定資格等

超音波検査士(循環器領域) 4名
認定心電図専門士 1名
心電図検定1級2名
認定血液検査技師 1名
細胞検査士 1名
認定救急検査技師1名
2級臨床検査士(循環生理 1名)
特定化学物質及び四アルキル鉛作業主任者 1名
有機溶剤作業主任者 1名
衛生工学衛生管理者 2名

検査科業務

一般検査部門



 主に尿や便の検査を行っています。尿検査では、自動分析器を利用し尿中の糖・タンパク・潜血など10項目ほどを測定しています。また顕微鏡で尿中の細胞や細菌などの観察をしています。膀胱炎など腎・尿路系の診断に役立ち、膀胱がんなど癌細胞が見つかることもあります。便検査では、消化管の出血の有無を調べる便潜血検査や、食中毒の原因となるノロやロタウィルス検査も行っています。便潜血検査は大腸がん検診にも利用されています。

 

血液検査部門


 血液中の赤血球・白血球・血小板の測定や、顕微鏡を用いた白血球の分類を行うことで、貧血・感染・白血病などの診断と治療に役立てられています。血液凝固検査では血液凝固機能に問題がないか調べます。

生化学検査部門


 血液や尿などに含まれる様々な化学物質を定量的に分析しています。主にAST・ALTLDBUNCREUACPKなどの心・肝・腎機能検査や血糖・HbA1C・総コレステロ-ル・中性脂肪などの糖・脂質代謝検査、ナトリウム・カリウム・カルシウムなどの電解質検査、鉄・マグネシウムなどの微量金属検査を行なっています。

免疫検査部門


 免疫検査では自動分析器を利用し、B型・C型肝炎ウイルスなどの抗原・抗体検査、甲状腺などのホルモン、各種腫瘍マーカーを測定しています。

輸血検査部門

 輸血部門では輸血を必要とする患者さんに迅速で安全な血液が提供できるよう、輸血用血液製剤を一元化管理する管理業務と血液型検査・不規則性抗体検査・交差適合試験などの輸血検査業務を行っています。

微生物検査部門


 喀痰・尿・便・血液・膿などの検査材料から感染症の原因となる細菌の分類・同定を行ない、検出された細菌に対して有効な治療を行うための薬剤感受性試験や新型コロナウイルスPCR検査を実施しています。また院内感染防止対策として耐性菌の分離状況や菌の情報を提供し、院内感染対策チームの一役を担っています。院内感染対策サーベイランス(JANIS)にも参加しています。

病理細胞診検査部門


 病理細胞診検査は、患者さんから採取した細胞や組織を用いて、病気の診断を組織・ 細胞レベルで診断する検査です。当院では化学療法など、分子標的治療における遺伝子検査にも対応し、その他、健診事業など癌の早期発見・早期治療ができる様に尽力しています。

生理検査部門


 生理検査には、不整脈・狭心症・心筋梗塞などを調べる心電図検査をはじめ、心臓超音波検査・動脈硬化検査・呼吸機能検査・聴力検査・脳波検査・神経伝導速度検査などがあります。各種検査装置を用い、患者さんの身体に直接触れて体内の変化を調べる生体機能検査を行なっています。また心臓カテーテル検査にも携わっています。

健診部門

 健診センターでの心電図・呼吸機能・眼底・眼圧・聴力検査など健康診断・人間ドックおよび巡回検診での検査に携わっています。

チーム医療・委員会等への参加

 感染制御チーム(infection control team;ICT)、栄養サポートチーム(nutrition support team;NST)、検査適正化検討委員会、輸血療法委員会、糖尿病ケア委員会、化学療法委員会など多職種が参加する医療チームの一員として活動しています。

 

 

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